どこか馴染みのないもの

ユニークでちょっとふざけた様なアピアランス

見る人を惹きつけるオブジェやアートのそれぞれは

いつも私たちを愉快な会話に誘い出してくれる。

Cristaseyaの生み出すモノにはそんな魅力やオーラがあるなといつも感じます。

 

そしてその全ては、最高のアルチザンによって伝統的で正しい専門知識を持ってのみ生まれ得るという事です。

 

Murano Glassとは、イタリアのムラーノ島のみで作られるイタリア伝統のガラス工芸のことを指します。

今回の特別なeditionをお願いするにあたって、CristaseyaのクリエイティブディレクターであるCristina Casini(クリスティーナ・カシーニ)と交わしたいくつものメールのやりとり、のちに語ってくれたヴェネチアの旅でのMurano Glassとの出会いがあります。 

「その島は夕方6時になると誰もいなくなるの。どこか映画のワンシーンの様。」

昔ながらに移り住んできたガラス職人が集うその島にはギャラリーや工房、ショップが軒を連ねる街並みがあります。Murano Glassの繁栄の裏には遠い過去の悲しい歴史があり、どこか哀愁のある独特な空気が漂う島、ムラーノ島。

路地の奥にひっそりと佇む彼の工房をクリスティーナが訪れたのはその時でした。
吸い込まれる様に入ったその工房で彼女とパートナーは素敵なone of a kindのグラスを購入したそうです。

「全てのお店や工房、ギャラリーを見て回ったわ。けれどもどれも私達にはどこかクラシックすぎたりスタンダードだったり、デザインされすぎている様に映ったの。そして最後に、偶然彼の小さな小さな工房を見つけた。」

「彼はアルチザンであると共に、真のアーティスト。」

伝統的な技術と自らの感性に溢れ、常にオープンマインドであり、情熱を持ってものづくりをしている。そんな彼の様な職人は本当に稀であり貴重なのです。

 

”It is always all about encounters.”

”いつも全ては出会いから”

自身のブランドであるCristaseyaをスタートした際、彼にオリジナルのglass製作を依頼することはとても自然な流れだったと彼女は言います。そして1週間毎日早朝から彼の工房に通い、全ての工程を通してどの様に作られ、何が可能なのかを一緒に働きながら見つけていったそうです。

ガラス製作には1000℃を超える熱を使用します。それ故、暑い夏は朝5時〜7時くらいまでしか作業ができないほど体力的にもハードワークなのです。それはとても軽やかで薄いグラスからは想像できない程。全ての工程を驚くほど素早くそして繊細に仕上げる職人技、さもなければ一瞬にしていとも簡単に全てが崩れてしまう、そんな非常に繊細で過酷な作業なのです。

どんな時も探究心に満ちている彼女の内なる情熱は、全ての素晴らしい出会いに繋がっていると思います。
職人やアーティストへ常に敬意を払い、自らもまたその空気感や姿勢を肌で感じる事をとても大切にしている、彼女もまた素晴らしい作り手であると改めて実感しました。そしてそれらの素敵なストーリーと共に今回このスペシャルなMurano Glassをご紹介できる事をとても幸せに感じています。

今回PORTが製作を依頼した特別なカラーリングのMurano Glassは、Cristaseyaのアーカイヴデザインより、個人的に好きなcircleモチーフで作って頂きたいとお願いしました。

ベースはアイボリー、サークル部分にはまず最初にイメージが生まれたブラック、そしてfavoriteカラーのオレンジをオーダーしました。実は今までありそうでなかった組み合わせ。とても気に入っています。

Murano Glassの特徴は薄くて軽く使い勝手がよく、丈夫であるという点です。
そして、色付けには全て天然の鉱石が用いられます。
ゆえに全ての色を自在に作れるというわけではなく、ベースの色出しについてはトライ＆エラーを繰り返しながら、絶妙なニュアンスのIVORYカラーを作り出して頂きました。全て職人の手作業による、one of a kind。

その一つ一つ異なるユニークな佇まいは本当に美しく

使うたびにさらに愛着が増す

永く大切にしたいと思える素敵なグラスができました。

Cristaseya Murano Glass "PORT special edition"



Special Thanks to Diego, Cristina and Cristaseya team.
With Big love.  Baci💋